年齢を重ねても、ご自身の歯でしっかり噛んで食事を楽しむためには、お口の健康を保つことがとても大切です。
大阪府後期高齢者医療広域連合では、後期高齢者医療制度に加入している方を対象に「歯科健康診査」を実施しています。
「特に歯が痛くないから歯医者には行っていない」という方もいらっしゃるかもしれません。しかし、高齢になると、むし歯や歯周病だけでなく、「噛む力」や「飲み込む力」など、お口の機能が少しずつ低下することがあります。
後期高齢者歯科健康診査では、歯や歯ぐきの状態だけでなく、お口の機能についてもチェックすることができます。
枚方市にお住まいで対象となる方は、ぜひ年に1回の歯科健診を健康管理にお役立てください。
後期高齢者歯科健康診査とは?
大阪府後期高齢者医療広域連合が、被保険者の方を対象に実施している歯科健診です。
一般的な歯科健診というと「むし歯や歯周病がないか調べるもの」というイメージがあるかもしれません。
後期高齢者歯科健康診査では、それらに加えて、
・しっかり噛めているか
・お口が乾燥していないか
・舌や唇を動かせているか
・食べ物や飲み物をきちんと飲み込めているか
など、加齢によって低下しやすいお口の機能についても確認します。
入れ歯を使用している方も対象ですので、「自分の歯が少ないから歯科健診は必要ない」と考えず、定期的にお口の状態を確認することが大切です。
後期高齢者歯科健康診査の対象となる方
対象となるのは、受診日時点で「大阪府後期高齢者医療広域連合」の被保険者である方です。
一般的には75歳以上の方が後期高齢者医療制度の対象となります。また、65歳以上75歳未満で一定の障がいがあり、認定を受けて後期高齢者医療制度に加入している方も対象となる場合があります。
ただし、次のような方は歯科健康診査の対象外となります。
・病院または診療所に6か月以上継続して入院している方
・特別養護老人ホーム、介護老人保健施設、養護老人ホーム、障がい者支援施設などに入所・入居している方
ご自身が対象となるか分からない場合は、大阪府後期高齢者医療広域連合などへ確認してみましょう。
後期高齢者歯科健康診査の費用は?
歯科健康診査の自己負担は無料です。
対象となる方は、年度中に1回、無料で歯科健康診査を受けることができます。
ただし、歯科健康診査と同時に治療を受ける場合や、健診で定められた項目以外の検査・処置などを受ける場合には、別途費用が必要になることがあります。
受診できる期間は?
受診期間は、
4月1日から翌年3月31日まで
となっており、年度中に1回受診できます。
年度末になると歯科医院の予約状況によっては希望日に受診できない場合もありますので、余裕をもって受診することをおすすめします。
歯科健康診査では何を調べるの?
後期高齢者歯科健康診査では、歯や歯ぐきだけではなく、お口のさまざまな状態を確認します。
主な健診項目は次のとおりです。
・問診
・歯の状態
・歯周組織の状態
・噛み合わせの状態
・お口の清掃状態
・お口の乾燥状態
・噛む力(咀嚼能力)
・舌や唇の機能
・飲み込む力(嚥下機能)
・顎関節の状態
・お口の粘膜の状態
このように、むし歯や歯周病を調べるだけではなく、「食べる」「噛む」「飲み込む」といった日常生活に欠かせないお口の機能についても確認することが特徴です。
入れ歯を使っていても歯科健診は必要です
「入れ歯だから歯科健診は必要ないのでは?」と思われる方もいらっしゃいますが、入れ歯を使用している方にも定期的な歯科健診をおすすめします。
入れ歯を使用していても、
・残っている歯や歯ぐきの状態
・入れ歯がきちんと噛み合っているか
・お口の中が清潔に保たれているか
・お口が乾燥していないか
・噛む力や飲み込む力が低下していないか
などを確認することが大切です。
入れ歯が合わなくなっているにもかかわらず、そのまま使い続けていると、食事がしづらくなる原因になることもあります。
「オーラルフレイル」をご存じですか?
高齢者のお口の健康を考えるうえで、近年注目されているのが「オーラルフレイル」です。
オーラルフレイルとは、噛む・飲み込む・話すといった「お口の機能が少しずつ衰えている状態」のことです。
例えば、
・以前より硬いものが食べにくくなった
・食事中にむせることが増えた
・食べこぼすことが増えた
・口が乾きやすい
・滑舌が悪くなった気がする
といった変化がサインとなることがあります。
お口の機能が低下すると、食べられる食品が限られて栄養が偏ったり、人との会話が減ったりすることにもつながります。
「年齢のせいだから仕方ない」と考えず、小さな変化の段階からお口の健康を意識することが大切です。
お口の健康と全身の健康はつながっています
高齢になるほど、お口の健康管理は全身の健康を維持するうえでも重要になります。
特に注意したいのが「誤嚥性肺炎」です。
食べ物や唾液などが誤って気管に入り、その際にお口の中の細菌が肺に入り込むことで肺炎を起こすことがあります。
お口を清潔に保つことに加えて、噛む力や飲み込む力などの変化を早めに確認することが大切です。
そのため、痛みなどの症状がない方にも定期的な歯科健診をおすすめしています。
受診するときに必要なものは?
後期高齢者歯科健康診査を受ける際には、まず実施登録歯科医院へ事前にお問い合わせ・ご予約ください。
受診時には、
・マイナ保険証
または
・資格確認書
など、後期高齢者医療制度の被保険者資格を確認できるものをご持参ください。
なお、「健康診査(医科)」では受診券が必要ですが、歯科健康診査では受診券は必要ありません。
対象となる方には「歯科健康診査のお知らせ」が送付されますので、内容をご確認のうえ受診してください。
このような方はぜひ歯科健診を受けましょう
・しばらく歯医者に行っていない
・歯ぐきから血が出ることがある
・歯がぐらついている
・入れ歯が合わなくなってきた
・硬いものが食べにくくなった
・食事中にむせることが増えた
・口の中が乾きやすい
・食べ物が飲み込みにくいと感じる
・口臭が気になる
このような症状がある方はもちろん、特に症状がない方も年に1回のお口の健康チェックをおすすめします。
よくあるご質問
Q. 歯が痛くなくても受けたほうがよいですか?
はい。むし歯や歯周病は、初期には自覚症状がほとんどない場合があります。
また、後期高齢者歯科健康診査では、歯だけでなく噛む力や飲み込む力なども確認します。特に困っている症状がない方も、年に1回の健康チェックとしてご活用ください。
Q. 入れ歯でも受診できますか?
はい。入れ歯を使用している方も受診できます。
残っている歯や歯ぐき、お口の粘膜、噛む力や飲み込む力などを確認するため、入れ歯を使用している方にも歯科健診は大切です。
Q. 健診と一緒に治療もできますか?
健診の結果、むし歯や歯周病などの治療が必要と判断された場合には、治療をご案内することがあります。
ただし、歯科健康診査とは別に治療費が必要となりますので、詳しくは受診する歯科医院へご確認ください。
Q. 毎年受けることはできますか?
対象となる方は、4月1日から翌年3月31日までの年度中に1回、無料で受診できます。
お口の状態は年齢とともに変化しますので、毎年の健康管理として歯科健診を活用しましょう。
枚方市で後期高齢者歯科健康診査を受けましょう
いつまでも自分の歯で食事を楽しみ、健康的な生活を続けるためには、お口の健康を維持することが大切です。
後期高齢者歯科健康診査では、むし歯や歯周病だけではなく、噛む力・飲み込む力など、高齢期に気を付けたいお口の機能も確認することができます。
「歯が痛くなってから歯医者へ行く」のではなく、症状がないうちから定期的にお口の状態を確認することが、健康な歯とお口を守ることにつながります。
枚方市にお住まいで大阪府後期高齢者医療制度に加入されている方は、年に1回の歯科健康診査をぜひご活用ください。
当院でも予防歯科・定期検診を通じて、皆さまがいつまでも健康なお口で過ごせるようサポートしています。
お口や入れ歯について気になることがございましたら、お気軽にご相談ください。

